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FEATURE STORY - 2人のGRAND FINAL PLAYERの友情 -

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働く場所も同じ。
住まいも隣。
その2人のプレイヤーが、ソフトダーツの頂点を決めるトーナメントであるGRAND FINALで対決するという珍事が起きた。

ひとりは勝見翔。
もうひとりは龍波光彦。世界的にはまだ無名に近いプレイヤーだが、キャリアは長くダーツ歴13年のベテランだ。龍波は勝見翔が経営するダーツバーで働くスタッフであると同時に、プライベートでも勝見との親交が深い。

今回はそんな2人が在籍する岐阜県にあるダーツバーを訪れた。道程タクシーに乗り、行き先を告げると運転手もよく知っている店だという。
「あのお店ですか。よく知ってますよ。 何でもダーツのすごいプロがいるみたいですね。東京の方からやってくるお客さんを何度も乗せてます」

言葉を丁寧に選びながら話をする勝見と、人を楽しませようと話す龍波。そんな対照的な2人に話を聞いた。

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「いやあ、まさかね、あのおっきな舞台で勝見選手と対戦する羽目になるとは(笑)。今年THE WORLDに参戦するにあって、勝見選手からアドバイスがあったんです。もしGRAND FINALを狙うのであれば、全ステージ出場したほうが良いって。一回欠場したときのポイントは大きいですからね」と龍波はGRAND FINALを振り返る。

GRAND FINALで勝見に勝利し一回戦突破という結果を残した龍波。その結果得たものは"自信"だった。
「ダーツを13年やってて、今が一番調子が良いですね。少し前までは、ビビりながらプレイしていたところがあったんですが、結果に伴い自信がついてきました」

勝見は龍波との対戦の中で、彼の好調を肌で感じていると言う。
「今年は龍波選手に負け越してるんですよ。GRAND FINALでもそうだし、先日のJAPAN京都大会でも入替戦出場を賭けた対戦など、大事なところで負けてますね。龍波選手は、ダーツと接する時間が増えましたし、そういったひとつひとつのことが、彼の自信の裏付けになっていると思います。45歳にして発展途上というか進化し続けてますね」

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そんな2人は公私ともに親交が深く10年以上の付き合いになるという。
「今は龍波選手は同じマンションで隣の部屋に住んでます。彼が引っ越しを考えている時期に、ちょうどうちの隣が空いてたので、『来る?』って聞いたら本当に引っ越して来ちゃった(笑)。ベランダもお互いが自由に行き来できるようにしてあります。あとは一緒に趣味の釣りに行ったり、先日龍波選手がJAPANで優勝した際、龍波選手のお母さんから『これからもよろしく』といった内容のお手紙をいただきました」と楽しそうに勝見は話す。

龍波にとって勝見との関係は、ポジティブな結果をもたらしているという。
「良い影響はあると思いますよ。プライベートが充実すれば、そのあたりの余計な気を遣わなくてよくなりますから、その分ダーツに集中できますね」
と龍波が言うと「僕の場合、ダーツにはあまり影響ないんですけどね(笑)」という冷静な勝見らしい言葉が返ってきた。

来シーズンのTHE WORLD。2人の新たな戦いに注目したい。